川や湖には、たくさんの魚たちが暮らしています。今よりももっと魚たちに住みやすい環境にするために、これまで、たくさんの研究が続けられてきました。その成果として、「川をよくする技」が、たくさん生み出されてきました。この本棚ページでは、そんな技が詰まったマニュアルを紹介し、マニュアルに沿って私たちが実践していきます。また、わたしたちが実施した研究報告書((一財)東京水産振興会委託)も掲載しています。

マニュアル

国立研究開発法人 水産研究・教育機構と6つの機関は、(一財)東京水産振興会から委託された「内水面漁業協同組合活性化事業」に取り組み、2020年度から4年間にわたり、川や湖の漁業協同組合のみなさんとともに、水辺に活気を取り戻す試みを行ってきました。その成果や事例を「Go to River!」にまとめました。活動の参考としてぜひご覧ください。
アユを養殖するにはたくさんのお金がかかります。よりコストパフォーマンスの良い放流方法「早期小型放流」について紹介しています。早めに小さなアユを放し、川に育ててもらう方法です。小さく生んで大きく育てろ作戦です。
カワウは大型の鳥で、魚を食べて暮らしています。しかし、現在、数が増えすぎてしまい、川や湖の魚たちがたくさん食べられてしまっています。鳥を殺すのではなく、魚を守る視点から、このマニュアルを紹介し、馬頭高校漁業協同組合で実践していきます。
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漁業や魚釣りの対象となる魚を資源と呼び、水産資源学という分野もちゃんとあります。このマニュアルは、川の一番上流、渓流にすむイワナやヤマメ、そしてヤマメの亜種アマゴが、どれくらいいるか、また、放流された魚がちゃんと生き残っているか、どれくらい成長しているか、を調べるための方法が紹介されています。
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外来生物と考えられるミズワタクチビルケイソウが繁茂すると魚類、水生昆虫の生息や生育だけでなく、釣りの仕掛けに藻がまとわりつくなど、釣り自体にも支障をきたすことが懸念されます。外来藻類は、侵入河川で使用した釣り具やたも網、長靴、ウェーダーなどに付着するので、その後、殺藻せずに他河川で使用すると拡大させてしまいます。これ以上拡大しないように、釣り人自身の対策も必要です。川で使った道具はすべて食塩水などで殺藻しましょう!
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報告書

馬頭高校漁業協同組合の2023年度の活動報告です。釣り人が釣った魚を漁業協同組合が買い取る買い取り販売事業の事例(アユ、ワカサギ)や、効果的な多自然型川づくりの普及に向けた取り組み、漁業協同組合などが主体になって行うイベント開催への参加者アンケート調査結果、多自然川づくりの実践と普及などの報告を掲載しています。
馬頭高校漁業協同組合の2022年度の活動報告です。釣り人が釣った魚を漁業協同組合が買い取る買い取り販売事業の事例や、漁協及び遊漁情報の積極的な提供による漁協の活性化策、効果的な多自然型川づくりの普及に向けた取り組み、漁業協同組合などが主体になって行うイベント開催への参加者アンケート調査結果、高校生による川づくりなどの報告を掲載しています。
馬頭高校漁業協同組合の2021年度の活動報告です。釣り人が釣った魚を漁業協同組合が買い取る買い取り販売事業の事例や事業に関する遊漁者への調査、買い取った魚から加工品の試作、漁業協同組合などが主体になって行うイベントの開催や参加者へのアンケート調査結果、高校生による川づくりなどの報告を掲載しています。
馬頭高校漁業協同組合の初年度の活動報告です。釣り人が釣った魚を漁業協同組合が買い取る「買い取り販売事業」の紹介と、漁業協同組合などが主体になって行う「イベント」の2部構成になっています。