川遊び 2022.07.05

【百聞は一見に如かず】アユ釣り解禁日直前!組合長といっしょに九頭竜川に潜ってみた

魚へんに占う、で鮎。解禁日に釣れるかどうか、漁業協同組合関係者は、ドキドキが止まりません。

そこで、「試し釣り」といって、解禁直前に、釣れるかどうか、試験的にちょっと釣ってみる、という解禁前の行事が行われます。

最近では、試し釣りの結果を、漁協のウェブサイトやTwitterなどで、積極的に公表しています。

九頭竜川中部漁協

しかし、試し釣りは、釣り場の全域で行うわけではないため、断片的な情報といえます。あと、当たり前ですが、釣れたアユの大きさはわかりますが、釣れなかったアユの情報(大きさ、太り具合、病気の症状の有無)や、アユがコケを食べている川底の様子は、よくわかりません。そのため、試し釣りだけでは、情報不足で、解禁前に不安になってしまう関係者も少なくありません。

そんな不安を解消しようと、潜水目視調査を漁協の組合長さんとやってみることにしました。場所は、福井県北部を流れる九頭竜川。九頭竜川中部漁協の中川邦宏組合長とともに調査を行いました。

九頭竜川中部漁協のウェブサイトはとても充実しているので、みなさん、ぜひチェックしてみてくださいね(https://www.kuzuryu-chubu.com/)。ちなみに、ウェブサイトのトップページは激流でアユを釣る組合長です。

九頭竜川中部漁協HP 解禁日前日の2022年6月17日、組合事務所にお邪魔して、作戦会議をしました。地図とにらめっこしながら、気になる釣り場を3か所選んで、現地に向かいました。 九頭竜川中部漁協2

1箇所目は、釣り場マップのほぼ最上流に位置する「北島」です。九頭竜川は流量がとても多く、そこに浮かぶ島という位置づけからか、「島」という地名が今でも多く残っています。

入水の準備を済ませ安全確認です。組合長は、潜るときはもちろん、アユ釣りをするときも、水難事故や体の保護、保温のため、ネオプレンのジャケット(ウェットスーツ素材の上着のようなもの)を必ず着用してほしい、とおっしゃっていました。

ジャケット そして、いよいよ潜水。北島の急流を流れ下ります。 九頭竜川 およそですが、両側1mずつ、2m幅で見えたアユをカウントしていきます。 九頭竜川アユ 北島から次の調査地、飯島に移動する前、オトリ屋さんのオーナーから、カップラーメンをごちそうになりました。冷えた体に染み渡る美味しさでした。お礼に、潜水目視の速報をお伝えすると、興味津々に耳を傾けてくれました。 九頭竜川中部漁協3 潜水目視の結果は下記の表のとおりで、北島→飯島→高速道路下と、下流にいくほど、アユが多く見えました。 九頭竜川アユ表 そして迎えた翌日の解禁日。潜水目視の結果どおり、下流域で特に多くのアユが釣れていました。水量が豊富で清冽な九頭竜川。水温の高い下流域から、アユ釣り場が仕上がっていくのでしょう。 九頭竜川アユ3 このウェブサイトをご覧いただいている漁協関係者のみなさん、百聞は一見に如かず、気になる釣り場の水の中を、のぞいてみませんか?
  • line