【水をすくうだけで どんな魚がすんでるか わかっちゃう!?】環境DNAでヤマメ調査
魚から水に溶け出す、ほんのわずかなDNAを増幅して、どんな魚がどのくらいいるのかを調べる先端技術、環境DNA。
最近は、技術的にもしっかりと確立されて、川や、湖、海、魚がすんでいるいろんなところで、取り入れられている技術です。
そこで、ぼくたち、馬頭高校漁業協同組合でも、環境DNAにチャレンジしてみました。
地元、那珂川水系武茂川を舞台に、どこにどんな魚がすんでいるのか、5つの支流で採水、ろ過をしてみました。
環境DNAには、PCRなど最新機器が必要なため、分析については、北海道大学の荒木研究室にお願いしました。荒木先生、ありがとうございます!!
2021年11月23日に採水、ろ過して、すぐに、北大にサンプルを送りました。
分析を待っている間に、環境DNAと比較するため、電気ショッカーを使って魚を捕獲(栃木県から許可取得済)してみました。
採水の20日後、12月12日に、採水をした5か所で、電気ショッカーで調査しました。
ヤマメやヤツメウナギ、ウグイ、カマツカのほかに、希少種のホトケドジョウも捕獲することができました。
12月21日、荒木先生から環境DNAの分析結果が送られてきました。
電気ショッカーの結果と比較してみると、いる・いないが、ほぼ一致していました。
ホトケドジョウも環境DNAでちゃんと検出されていました。
想像以上にいろいろな魚種が、武茂川にすんでいることがわかりました。今後、どういう環境に、どんな魚がすんでいるのか、もっと詳しく調べてみようと思っています。