サイトの開設に当たって

日本にはとても多くの川や湖がありますが、これらの川や湖にも漁業協同組合があります。川や湖にある漁業協同組合は内水面漁業協同組合と呼ばれて、漁業だけでなく資源や環境の保護活動にも取り組んでいますが、地方の人口減少や組合員の高齢化などから、活動が低下している組合も増えてきています。

一般財団法人東京水産振興会では、人々が水辺に親しめる場所としての川や湖を将来に残していくため、漁協と一般市民との接点を増やすことで漁協の組合員やサポーターの増加と活性化につなげることを目的として「内水面漁協の活性化に関する研究」に取り組んでいます。
「内水面漁協の活性化に関する研究」は、国立研究開発法人水産研究・教育機構水産技術研究所を研究代表者として、埼玉県水産研究所、長野県水産試験場、岐阜県郡上漁業協同組合、そして栃木県立馬頭高等学校の皆様に参画していただいておりますが、本サイトは、研究の成果をできるだけ多くの方々に知っていただくことで、水辺に親しめる場所としての川や湖に対する理解を深めていただくために立ち上げました。

本サイトのメンバーである馬頭高校は、日本で唯一、海無し県に「水産科」のある高校です。川や湖を愛する高校生たちが魚の棲みやすい川づくりを実践したり、一般市民の方々が参加できるイベントを開催したりしています。
私たちは、馬頭高校の高校生たちと一緒になって、川や湖、そしてそこに棲む魚たちの魅力を発信して、1人でも多くの方に、川や湖に親しんでほしい、そんな思いを込めて、活動を発信するベースであるこのサイトを「馬頭高校漁業協同組合」と名付けました。

人の暮らしに欠かせない水。水辺に親しめる場所は、私たちの身の回りにたくさんあります。
川や湖は、子どもも大人も、わくわくする遊び場ですが、昔から魚やエビ、貝類などを獲る「漁場」でもあります。魚を獲ったり味わったりするのは、五感をフルに使って水辺に親しむアクティビティです。
本サイトでは、水遊びが好きな方、魚釣りが好きな方、水辺でお子さんを遊ばせたい方、そんな方々が思わず「自分もやってみたい!」と思ってもらえるような取り組みを紹介していきます。

なお、「馬頭高校漁業協同組合」は、このサイト上の仮想の組合で、水産業協同組合法に基づく組合ではございません。

一般財団法人 東京水産振興会
会長 渥美 雅也